別記事「FAXDMとは|5つのメリットと3つのデメリット」では、FAXDMの特徴を紹介しました。
では、実際どのようにFAXDMは役立っているのか、今回は活用事例をいくつかご紹介します。
目次
① BtoBにおける新規顧客開拓
ほとんどの企業にFAX機は普及しているため、法人向けの新規顧客開拓にFAXDMは依然として有効です。
企業のFAX番号リストとFAXDMの原稿さえ準備できれば、すぐに始めることができます。
NetReal+(ネットリアルプラス)では、法人のFAX番号リストを無料でレンタルしてFAXDMを配信することができます。原稿も、業種別・用途別の無料テンプレートを複数用意しています。
② BtoBにおける販売促進(掘り起こし、アップセル・クロスセル)
既に交流のある顧客への定期的なアプローチは販売促進に繋がります。
- 名刺交換のみしたことのある方や、商談のみで注文(取引)には至らなかった方、一度だけ注文していただいた方の掘り起こし
- 何回か注文していただいている方や、いつも注文していただいている方へのアップセル・クロスセル
といったように、皆様はそれぞれアプローチされているかと思いますが、どのような手法でしょうか?
例えば、テレアポ(電話営業)をされている方もいらっしゃるかと思います。テレアポはコールスタッフのスキルやスクリプト(台本)のノウハウによっては高い費用対効果を発揮することができます。
そこで、単にテレアポをおこなうだけなく、事前に「有益な・お得な情報」や「電話で話したい内容に関するDM(案内)」をあらかじめFAXDMで送っておくのも効果的です。
FAXDMを送った後、テレアポをした際に「先ほど○○に関するFAXをお送りしましたが、ご覧いただけましたか?」という切り口で会話を始めると、スムーズに電話の意図を相手に伝えられますので、アポイントや資料請求の獲得に繋がりやすくなります。
また、リストの件数が多い場合は、業界の最新情報やノウハウ、広報をニュースレターとして定期的にFAXで配信するのも一手です。
「このFAXに書かれている内容について、詳しく聞きたい」というようにお問い合わせを受けることもありますし、目にする機会が多いほど親近感をもたれやすいという効果もあります(ザイオンスの熟知性の法則と呼ばれます)。
ニュースレターを連載モノのようにVol.1,Vol.2,Vol.3…とナンバリングして配信すると、コレクター精神をくすぐられて、ファイリング(保存)してもらえる可能性も高まります(ただし、あくまでも受け取る側にとって有益な内容であることが重要です)
③ BtoBにおける業務連絡(取引先、各本支店間など)
取引先や支店などの複数の宛先に対して、FAX機から1枚ずつFAXを送信していたのでは、気が遠くなるほどの手間と時間がかかってしまいます。
そこで、FAXを複数の宛先に一斉に配信できるサービスを利用することで、送信における手間をグッと軽減できます。通信コストもFAX機から送信するよりも安価に収まることが多いです。
NetReal+では1時間に最大3万件配信できるシステムを設けており、5円〜10円/枚の低コストで配信をおこなっていただけます。
→ NetRealのFAX配信サービス(会員登録無料)の詳細はこちら
④ 新商材のテストマーケティング(売れるか売れないかの判断)
新しいサービスや商品の販売を企画する際に、「どのようなターゲットにニーズ(需要)があるのか?」をプロジェクトの本格的な始動の前に調査する必要があります。
その際にも、コストを抑えられるFAXDMは有効です。
「先行予約受付」「○○プレゼント企画」などにどのくらいの反応があるかで、商材の販売予測が立てられます。
この場合、まずは業種や地域の属性はあえてランダムに抽出して配信し、反応率が高い属性に対して徐々に配信数を増やしていくという手法が効果的です。
⑤ セミナー集客
FAXDMはセミナー集客にも威力を発揮します。
セミナー内容(もしくはその後購入に繋げたい商材)に興味を持ちそうな属性にターゲットを絞り、FAXDMを配信します。FAXDMの原稿にはセミナー参加申込の返信欄を設けて配信することで一定数の反応を獲得できます。
最近では参加費無料のセミナーも多数開催されておりますので、反応率を少しでも高めたい場合は、有名企業や有名講師によるセミナー以外は無料セミナーとして集客することをおすすめしております。(マネタイズはセミナーに集客した後で)
- 税理士事務所様の○○税の節税セミナー
- IT企業様の○○対策セミナー、勉強会
- コンサルティング会社様のITを活用した成功ノウハウセミナー
- その他、士業・IT・インフラなど、商品がモノではない場合の掴みとしてのセミナー
などで、FAXDMを活用されるケースが非常に多いです。
参考:FAXDMの成功事例|セミナー集客と資料請求獲得に成功
⑥ 郵送DMからの切り替えによるコスト削減
郵送DMはFAXDMと違い「カラーでイメージを伝えられる」「より多くの情報を伝えられる」といったメリットがあります。
FAXDMは白黒ですし、事前の送信許可をもらっていないかぎりは複数枚の原稿を配信することは現実的ではありません。
しかし、「白黒でも問題ないような業務連絡」「情報量が必要ないチラシ」でしたら、郵送DMの10分の1以下のコストで実施できるFAXによる情報発信に切り替えることをおすすめします。
郵送DM(しっかりしたチラシ送付やカタログ送付)の場合、扱うのに知識が必要なIllustrator,InDesignなどによるデザイン制作、印刷、封書であれば封入・封緘、宛名ラベル印刷・貼り、発送という何工程もの作業が必要です(最低でも1週間ほどの準備期間が必要となります)。トータルコストは1通あたり100~150円ほどかかります。
一方、FAXDMの場合は、比較的扱いやすいWord,Excel,PowerPointで原稿を作成し、FAX番号リストを準備さえすれば、すぐに一斉に配信することが可能なので、手間や時間の削減による業務効率化も図れます。1枚あたり5円〜10円(NetReal+の場合)ですので、大幅なコスト削減にもなります。
⑦ マスコミへのパブリシティ・プレスリリース(ニュースリリース)
マスコミ(記者)のFAX番号リストを有している必要がありますが、自社の新商品や新サービスの案内や、企業のIR情報、新店舗開店のお知らせなどをプレスリリース(パブリシティともニュースリリースとも表現します)として、FAXDMで記者の方々に配信されるケースもございます。
FAXDMは埋もれてしまいがちなEメールに比べて、一度は紙で出力されるので目に留まりやすいという強みがあります。
FAXDMをマスコミの方が見て「これは面白い!取り上げたい!」と感じ、記事や番組で取り上げてもらえれば、「無料」で大きな広告効果を得ることができます。
⑧ 仕入先・下請け企業の開拓
現在の取引先(仕入先)と同品質にも関わらず、仕入れ価格が安ければ、原価率が下がりますので利益率は向上します。このような仕入先の開拓にもFAXDMは有効です。
ビジネスはWinWinの関係です。仕入先開拓という切り口でパートナーを増やしていくことは決して意味のないことではありません。
具体的な事例としては、
- Web制作会社が他のWeb制作会社への案件依頼FAXDM
- 内装会社が他の内装会社の見積募集FAXDM
- デザイン会社が他のデザイン会社へのデザイン募集FAXDM
仕事(案件)を探している企業に「こういった案件があるのですが、相談に乗ってくれませんか?」という内容のFAXDMが届いたらどうでしょうか?
単なる営業FAXとしてのFAXDMよりも、反応率は抜群に高いです。
また、下請けや仕入れ先から逆に案件や顧客を紹介してもらえるケースもあります。
今の継続的な売上をより多くの利益に変えるには、原価を下げるといったことも検討してみてはいかがでしょうか。
⑨ 代理店・提携先(パートナー)の開拓
販路を広げたり、ビジネスチャンスを増やすためには、代理店や提携先を増やすのも案の一つです。
仕入先・下請け企業の開拓と同様、単なる営業のFAXDMよりは反応率が高い傾向にあります。
⑩ 個人向けの情報発信・情報共有
※個人向けのFAXDMは、送信先の許可を得ている必要があります(オプトイン規制)
参考:企業宛てのFAXDMは違法なのか|特定商取引法の改正に関連したまとめ
所属しているOB会や同窓会、学校から保護者への連絡網としてもFAXは活用できます。
特に年配の方など(EメールのDMをあまり見ない層)が多い場合の情報発信・情報共有手段としてFAXDMは有効です。
FAXDMはさまざまな用途で使用できる
FAXDMは依然として有効な情報伝達手段です。低労力かつ低コストで始められる点でも強みがありますので、まず試してみるというのはいかがでしょうか。